非公式なろう
カスタマイズンキング

カスタマイズランキング開発の想い

なろうのランキングが好きです。なろうのランキングを眺めるのが好きです。好きなジャンルを選んでベスト100をずらずらと眺めるのが好きです。

タイトルを読むのが好きです。タイトルを読んで内容を想像するのが好きです。タイトルは作品の看板です。作者も練りに練って考えていると思うのです。だから、タイトルを読んで、そこから沸き立てられる想像に浸るのが好きです。

自分の想像が面白かったり、うまくイメージできなかったりしたら、あらすじを読みます。まるで答え合わせのようです。大抵の場合、私の想像よりもっと複雑で、予想してなかった内容が書かれています。わくわくします。もちろん、好みの内容でないことも多々あります。好きだ、気になると思ったときは、心の中で積読します。

良い作品を探したいなら、詳細検索すればいいのは分かっています。でも、私は、今日読む作品を探すときも、いつか読みたい作品を探すときも、ランキングで探したいのです。何故なら、ランキングを眺めるのが好きだからです。


今年の1月頃。ランキングが大きく荒れました。長文タイトルにざまぁテンプレ作品がずらずらと並びました。ランキングの好きな私も、さすがに辟易としました。特に私は、長文タイトルとの相性が最悪でした。長文タイトルは状況説明をしてしまうので、想像の余地がないのです。

あらすじを見ることが少なくなりました。長文タイトル作品は高速スクロールで流して、短いタイトルの作品ばかりを見ていました。それでも、あまりにも長文テンプレ作品が多すぎて、あらすじを見たいと思う作品にさえ出会えない日々が続き、私は思いました。

「そうか、タイトルの字数制限をしたランキングを自分で作ればいいじゃないか」

作りました。なろうデベロッパーで提供しているデータを利用して、日間ランキングをジャンル別に取得し、タイトルの文字数を20文字に制限したところ、三分の一に減りました。ランキングの内容が様変わりして、面白くなりました。

が、別の問題が発生しました。有名な作品、アニメ化・書籍化作品がランキングを占めるようになったのです。私は、ランキングで新規発掘したいので、有名な作品、書籍化作品を除外する必要がありました。なろう公式は「殿堂入り」作品を明確に定義していません。何を殿堂入りとするかは、議論が勃発するテーマだと思い、何度か設定を変えて自分なりに定義することにしました。

書籍化作品の情報を集めるのも大変でした。現在、700作品ほどデータベースに登録していますが、日々増えていく書籍化作品の情報を如何に集めるか。今後の課題です。


自分なりのカスタマイズランキングが完成したところで、そういえば他に同じようなことをしてる人はいるんだろうかと気になり調べてみました。すると、なろうのエッセイには ランキングの現状を憂いた声がたくさん上がっていました。嘆いて批判するだけでなく、建設的に提言をしている方もいらっしゃいました。

そして、私と同じように、ランキングをカスタマイズすべきと提唱している方に出会ったのです。そこには私にはない発想が書かれていました。キーワードの絞り込み機能をつけるのです。

こんな機能を持ったランキングがあったら、それは、まさに、カスタマイズランキングという名前にふさわしいサービスになる・・・というか、私が欲しい!

そして、できあがったのが当サイトです。なんだかんだあって時間がかかってしまいましたが、良いものができたと自負しています。

※短編・長期連載休止作品の除外機能と、書籍化作品限定機能を追加しました。

カスタマイズランキングの使い方・解説

期間・ジャンルの指定

日間・週間・月間・四半期・年間の5つの期間区分の中から指定することができます。デフォルトは日間です。

ジャンルは、総合・異世界【恋愛】・現実世界【恋愛】・ハイファンタジー・ローファンタジー・純文学・ヒューマンドラマ・歴史・推理・ホラー・アクション・コメディー・VRゲーム【SF】・宇宙【SF】・空想科学【SF】・パニック【SF】の中から選ぶことができます。デフォルトは総合です。

キーワードの指定

キーワードとは、作者自身が設定する検索キーワードのことです。このキーワードに、指定の語句が含まれているかどうかをチェックします。一つだけ設定することができます。

キーワードの除外

複数のキーワードを除外することができます。除外し過ぎると該当する作品が無くなりますのでご注意ください。

殿堂入り作品の除外について

殿堂入り作品とは、毎月1日時点のランキングの記録を基に集計し、2013年5月1日~2021年2月1日の間に20回以上ランクインしている作品を殿堂入りと定義しています。除外対象となる作品は以下のリンクから確認することができます。

殿堂入り作品の一覧はこちら

書籍化作品の除外について

書籍化作品は、小説・漫画などの書籍のASINデータを確認できた作品を対象としています。すべての書籍化作品を網羅している訳ではなく、随時、更新しています。除外対象となる作品は以下のリンクから確認することができます。

書籍化作品の一覧はこちら

書籍化作品の限定について

書籍化作品に限定することができます。

短編作品・長期連載休止作品の除外について

短編作品・長期連載休止作品を除外することができます。

タイトルの長さの制限について

タイトルの長さを、20・30・40・50・60・70・80・90文字で制限することができます。なろうのタイトルの長さは最大100文字です。

ランキングに一番変化が見られる条件がタイトルの長さ制限です。おすすめです。

ランキング画面の書籍情報表示の切り替え

検索結果画面における書籍情報の表示の切り替え

ランキング画面において、書籍情報表示の有無を切り替えることができます。ボタンをONにすると、書籍化・アニメ化のタグ・Amazonの書影画像が表示されます。デフォルトでは非表示(OFF)の設定です。

サイト運営・不具合について

Twitterアカウント(@satonowa275)をフォローのうえDMください。WEB開発について呟いています。
また、ご意見・ご要望等ありましたらご連絡ください。できる範囲で対応させていただきますが、個人運営のため、お応えできない場合もございます。

開発の過程で感じたこと

殿堂入り作品、書籍化作品の情報を整理している時に、一年前に読んだ作品に再会しました。大好きな作品で、かなり長編の完結物ですが、3回読みきっています。懐かしくて、久しぶりに最初から読み直してしまいました。これほど面白い作品なのだから、当然書籍化されているだろうと思いました。実際、書籍になっています。

が、まさかの三巻で書籍打ち切りでした。書籍打ち切り…!知りませんでした。こんなに面白い作品なのに、打ち切られてしまうのです。これは、書籍化した作品を応援する仕組みが不足していることを示していると思いました。

なろうは、そのサービス名のとおり、「小説家になること」、すなわち「書籍化すること」を目指しています。「書籍化した作品」を応援し続けるのはユーザーに任せきりなのです。せっかく書籍化した作品なのに、途中で打ち切られてしまったら、作者も読者も悲しいです。

作品によっては、打ち切りどころか、WEB上から削除されているものもあります。大好きな作品をもう一度読みたいと思ったのに、もう何処にもない。なんてことは、私も経験したことがあります。

書籍化した作品を応援するとは、本を買うことです。私も買うことにしました。本棚に並ぶといいですね。嬉しいです。

このサイトは、書籍化作品・殿堂入り作品にもアクセスしやすいように設計しました。少し前の作品であっても、新たなファンが増えて、作者の方に応援の声が届けばいいなと思っています。

謝辞

サイト開発の過程で、多くの助言を頂きました。この場を借りて、感謝申し上げます。ありがとうございました。